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買いたいスイッチを押すスマホ写真撮影術

去る10月4日埼玉県は杉戸町にある「NPO法人すぎとSOHOクラブ」内にあるインキュベーションオフィス「ひとつ屋根の下」にて写真教室を行いました。

総勢13名の方にお越しいただきまして、会社員時代以来のプロジェクター使用でしたので(大嫌いだったプレゼンのトラウマ(笑)それにいかにも講義!という感じは避けたかったのですが、サワリの部分でどうしても必要でした)

タイトルにもあるように「買いたいスイッチを押す」がテーマの写真を美しくキレイに撮るのはもちろん、「どのように見せたら心を動かせるか、興味を持ってもらえるか」を、ご参加いただいたみなさまがより具体的に考え写真に活かしてもらえるよう、限られた時間の中で重点的にお伝えしました。

《以下受講生の方がスマホで撮影したものをご紹介していきますよ〜!》

ほとんどのみなさんがいわゆる「ブツ撮り」というものがメインで、個人で活動されている作家さんなどが非常に多く、SNSや個人のWebサイトで告知・宣伝・販売、イベントやマルシェなどで時々販売・・・という営業スタイルをとられている方がほとんどです。

そして今後は本格的に実店舗を持ちたい方、本格的にネットショップを開設するご予定の方もいらっしゃいました。

品物を見て手にとって買うか買わないかを決められれば良いのですが、Web上で販売となると「形状」「色」「質感」をより実物に近い形でいかに写真を通じて伝えられるか、ということが第一になってきますので、まずはそこを意識して撮影する練習をしました。

今は色々なアプリで撮影後に画像加工や色補正などできる機能が満載ですが、意外にスマホで撮影時の明るさやホワイトバランス調整、ピント合わせなどの機能をご存知ない方も多数いらっしゃったので、そちらも大切なことをお伝えしました。

というのも、やはり撮影時により綺麗に撮影することにより、アプリでの加工による品質の劣化も最小限に抑えられますし、場合よってはアプリでは調整不可能な場合も多々あったりするので(説明するとつらつらと長くなるので割愛しますが)「まずは今ある条件でできるだけ美しく撮影しよう!」を念頭においていただくよう説明しました。

アプリ加工はその次。

そしてまた、「商品」を写真でお伝えする場合、「形状」「色」「質感」はもちろん、作り手の「世界観」や「イメージ」も合わせて伝える場合、これはやはり「絵」としてみた場合の配色、小物使いやスタイリングのあり方などで伝わり方が大きく変わってくることもご説明しました。

「テーブルフォト」をメインに、テーブル上の小さなスペースをどうドラマティックにストーリーを感じさせながらご自身の世界観を表現するか。これがまたみなさま悩まれるんですけど、参考にできるいくつかの「構図」のパターンや色の組み合わせなども併せてレクチャー、実践していきました。

◆ビフォー(写真上)アフター(写真下)

俯瞰で撮ったはずだったのですが、やはり被写体の垂直水平を意識せずにシャッターを押したので、微妙に歪んでしまいました。

こういう細かい部分に気がつくか、気がつかないか、非常に大切です。

特に建築物や構造物の場合、歪みは大敵です。

それだけでイメージガタ落ちになりかねませんよね。

他にも、例えば自作のTシャツを撮影する場合、「商品」であるにもかかわらず結構なシワが目立っていたり。

このような場合、シワはきちんと伸ばして襟ぐりもピシッと整えたいものです。

中には生地の性質上、あえて一部クシャとさせてドレープを作り、それによって質感を伝えたりする手法はありますが、ここはやはり自分自身が購入する立場に立って「商品」を客観的にみた場合・・・自ずとどうすればよいか色々見えて来るはずです。

次に料理写真。レフ板なしの半逆光でとりあえず撮影してみた状態です。

向かって右下に栗の渋皮煮、その左がミートボール、右奥がアスパラの肉巻き、プチトマト、彩りにパセリが添えてあります。

◆ビフォー(写真上)手前は影が出来、完全につぶれてしまっていて質感などよく分からない状態です。そして料理といえば「美味しそうか」「美味しくなさそうか」このイメージで全てが決まります。

◆アフター(写真上)自立式A4サイズの簡易をレフ板使用で、撮影時の明るさ調整、ピントや構図も意識して撮影したもの。料理そのものは渋皮煮のツヤっとした質感、そして色味も実物(肉眼でみた状態)にかなり近くなりましたー!

みなさんレフ板の使用効果の絶大さに気づいてくださり嬉しかったです(*^^*)

光が行き渡った瞬間「おー!すごい!」「こんなに変わるんだ!」と様々な声が上がりました。

上のアフター写真、ただひとつ惜しかったのは、上部のテーブルの「欠け」がでてしまったこと。これはもったいない!

背景が完全にテーブルで埋まり、全て白になってしまえばより美しい絵になりました。

ついつい被写体にばかり目が行きがちですが、画角全体を意識して余計なものが写っていないか、一枚の絵としてチェックするのも大切な工程です。

《上写真は一眼レフで撮影》

実質3時間と短い時間でしたが、みなさん本当に熱心に取り組んでいて、どんどん過ぎていく時間を止めてもっともっとたくさんのことをお伝えしたかったくらいです。

スタイリングの実践まで到底時間が足りず、加工アプリの使い方やポイントなどももっとお伝えしたかった!無念〜。

今回は「スマホ」による撮影術でしたが、確かに機能的にはやはり一眼レフには劣ります。

でも、スマホでも持てる機能全開で撮影+アプリで結構いいところまで行けるので、ぜひ研究して使いこなしてみるのも面白いですよ。

そんなわけで、今回もchoinacaの矢口さん川島さん大変お世話になりました!

終了後はマルちゃん(川島さん)がハンドドリップでコーヒーを淹れてくれてみなさんでいただきました♪

コーヒー好きにはたまらなく美味しかったです!

テルミン専用マイカップで2杯もいただいちゃいました。ごちそうさまでしたー。

今回はこれにて。

久しぶりの長文ブログ(笑)読んでくださりありがとうございました^^/

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